保育士は産休・育休後も働き続けられる?職場選びで大切な視点

制度の基本から復帰後の働き方・職場選びのポイントまで、長く続けるために必要な知識を整理する


この記事のポイント

保育士は女性比率が高く、結婚・出産を機に退職するケースが依然として多い一方で、近年は時短勤務やパート復帰、残業少なめの体制を整え「復帰率の高さ」を打ち出す園も増えています。この記事では、園を運営する企業の視点から、産休・育休の基本制度、保育士ならではの復帰のポイント、長く働きやすい職場文化の見極め方を解説します。


今日のおさらい:要点3つ

  • 「産休・育休が”取れる園”と”取りやすい園”は違う」ので、取得実績や復帰率、時短勤務の運用まで確認することが大切。
  • 制度面では、産休は出産前6週間+産後8週間、育休は原則1歳(条件により最長2歳)まで取得でき、社会保険料免除や育休給付金も利用できる。
  • 最も大事なのは、「復帰後の働き方(時短・パート・シフト配慮)」と「子育て中の職員への理解」がある園を選ぶこと。

この記事の結論

  • 保育士は産休・育休後も働き続けやすい職種だが、実際に続けられるかどうかは、制度だけでなく職場の文化と復帰後の働き方の柔軟さに左右される。
  • 産休は出産前6週間〜産後8週間、育休は原則子どもが1歳になるまで(条件により最長2歳)取得でき、育児休業給付金や社会保険料免除も受けられる。
  • 「産休育休が”取りやすい園”の特徴は、取得率・復帰率が高く、時短勤務やパート切り替え、残業少なめの仕組みがあること」。
  • 求人票や面接で「産休育休の取得実績」「復帰後の働き方」「子育て中職員の人数」を確認することが重要。
  • 結論:女性保育士が長く働くためには、「制度がある園」ではなく「実際に使われている園」を選ぶことが何よりも重要。

保育士が知っておきたい産休・育休制度の基本

産休は「母体のため」、育休は「育児のため」の休み

保育士も一般の労働者と同じく、産休(産前産後休業)と育休(育児休業)を取る権利があります。

産休の基本

  • 対象:健康保険に加入しているすべての妊娠中の労働者(雇用形態問わず)
  • 期間:出産予定日の6週間前から産後8週間まで(多胎妊娠は14週間前から)
  • ポイント:産前は本人の申し出で取得、産後8週間は原則就業不可

育休の基本

  • 法的根拠:育児・介護休業法
  • 期間:原則1歳まで、保育園に入れない場合など一定の条件で1歳6か月、最長2歳まで延長可
  • 対象:同一事業主に1年以上雇用され、子どもが1歳6か月になるまで雇用継続見込みなどの条件を満たす労働者(パートも条件を満たせば取得可能)

制度上は、保育士も十分な産休・育休を取れる枠組みが整っているのが前提です。ただし、制度があることと、実際に使いやすい環境かどうかは別の話。だからこそ、職場選びの段階で「取得実績」まで確認することが大切です。

休業中に受けられるお金・保険の優遇

保育士も、産休・育休中には次のような経済的な支援を受けられます。

出産手当金 健康保険から支給され、産休期間中の所得を一定割合で補償します。

育児休業給付金 雇用保険から支給されます。育休開始から180日目までは休業前賃金の67%、それ以降は50%が支給されます(上限・下限あり)。育休を最大限活用することで、家計への影響を抑えながら子育てに専念できます。

社会保険料の免除 育休中は厚生年金・健康保険の保険料が免除され、将来の年金額にも不利にならないよう配慮されています。

収入は減るものの、社会保険料も免除されるため、制度をしっかり活用すれば家計への負担は大きく軽くできます。育休前に給付金の受け取り条件や申請手順を把握しておくと、復帰後の見通しも立てやすくなります。


保育士の産休・育休後の働き方は?現実とポイント

保育士は産休・育休後にどれくらい復帰している?

「復帰する保育士は増えている」が、「雇用形態を変えて復帰する」ケースも多いです。全国の女性の出産後の職場復帰率は約50%という調査があり、そのうち多くが産休・育休を取得して復帰しています。

保育士については、妊娠・出産が退職理由1位というデータがある一方で、保育士不足を背景に、産休・育休取得率や復帰率向上に取り組む園が増加しています。また、復帰する保育士の半数以上が、パートや非常勤、時短勤務など「フルタイム以外」を希望する傾向があります。

保育士は復帰しやすい職種ですが、フルタイムで戻るか、働き方を調整して戻るかが大きなポイントになります。

復帰後の働き方にはどんな選択肢がある?

「ライフステージに合わせて働き方を選べる園かどうか」が最も大事です。代表的な働き方は次のとおりです。

正社員フルタイム 従来どおり8時間勤務でクラス担任に戻るパターン。責任のある仕事を続けたい方や、保育のやりがいを維持したい方に向いています。

正社員+時短勤務 育児・介護休業法の時短制度を活用し、1日の所定労働時間を5〜6時間程度に短縮して働く方法。「正社員のまま16時退勤」など、子どものお迎えと両立しやすいのが強みです。

パート・非常勤 朝だけ・夕方だけ・週3日勤務など、保育補助やフリー保育士として働くパターン。育児の状況に合わせて柔軟に調整しやすく、体力的な余裕も保ちやすいとされています。

「正社員のままか、パートでか」を二択にせず、「時間を短くして続ける」選択肢も検討することが重要です。

復帰しやすい園・復帰が大変な園の違いは?

「制度+実績+文化」の3つが揃っている園は復帰しやすく、どれかが欠けていると難しくなります。

復帰しやすい園の特徴

  • 産休・育休取得率が高く、求人などでアピールしている
  • 実際に育休から戻って働いているママ保育士が複数いる
  • 時短勤務やパート勤務への切り替えを柔軟に認めている
  • 残業少なめ・持ち帰り仕事削減に取り組んでいる

復帰が大変な園の傾向

  • 産休・育休の取得実績が少ない
  • 管理職が制度に否定的で、取りにくい雰囲気がある
  • フルタイム担任以外のポジションがほとんどない

「復帰している先輩がいるか」「園長が前向きか」が、復帰しやすさの分かれ目です。


産休・育休後も長く働くための職場選びの視点

求人・見学でどこをチェックすればいい?

「紙の制度」ではなく「現場の実績と雰囲気」を見ることが大切です。

求人票・HPで確認すること 「産休育休取得実績あり」「育休復帰率○%」「時短制度あり」などの記載があるかどうかを確認する。数字や具体的な記述があるほど、制度が実際に機能している可能性が高いです。

見学・面接での質問例

  • 「産休・育休を取得した職員はどれくらいいますか?」
  • 「復帰後の働き方の例(時短・パート)を教えてください」
  • 「子育て中の職員は何名くらいいますか?」

働き方の柔軟さ 希望休が取りやすいか、早番・遅番のバランスを相談しやすいか、ワークライフバランスを重視しているか。

「制度の有無」よりも、「それを使っている人がいるかどうか」を具体的に聞くことがポイントです。

育休復帰を考える保育士が、今から準備できることは?

「働き方の希望を言語化し、園と早めに共有すること」が大切です。

勤務条件を整理する 希望する勤務時間帯(例:9〜16時)、週の勤務日数、クラス担当の可否などを考えておく。「どこまでなら無理なくできるか」を自分なりに言語化しておくと、園との話し合いがスムーズになります。

子どもの預け先を早めに確認する 自宅近くか職場近くか、通勤動線をイメージしながら保育園を検討する。入所のタイミングに合わせて復帰時期を逆算しておくことも大切です。

園との面談を早めに行う 「○月復帰を考えています」「時短から始めたい」など、具体的な希望を園長と共有する。早めに伝えることで、シフト調整や担当クラスの準備も整えやすくなります。

「復帰時になってから悩む」のではなく、「育休中から少しずつ復帰後の生活を設計していく」ことが、長く続けるコツです。


よくある質問

Q. 保育士でも産休・育休は取れますか?

はい。健康保険・雇用保険に加入していれば、産休・育休とも一般の労働者と同じく取得できます。

Q. 産休はいつからいつまで取れますか?

原則、出産予定日の6週間前から産後8週間までです(多胎妊娠は14週間前から)。

Q. 育休はどれくらい取れますか?

原則子どもが1歳になるまで、条件を満たせば最長2歳まで延長できます。

Q. パート保育士でも育休は取れますか?

一定の雇用期間と継続見込みなどの条件を満たせば、パートでも育休取得が可能です。

Q. 育休中にお金はもらえますか?

雇用保険から育児休業給付金が支給され、休業開始から180日まで賃金の67%、その後は50%が目安です。

Q. 産休・育休中の社会保険料はどうなりますか?

育休中は健康保険と厚生年金保険の保険料が免除されます。

Q. 復帰しやすい園の見分け方は?

産休育休取得率・復帰率、子育て中の職員数、時短勤務やパート復帰の実績を確認するのが有効です。

Q. 復帰後すぐにフルタイムで働くのが不安です。

時短勤務やパート勤務からの復帰を選ぶことで、育児と仕事の両立がしやすくなります。

Q. 育休が取りにくいと感じた場合はどうすればいいですか?

希望時期や働き方を明確にして園と話し合い、それでも難しければ育休が取りやすい園への転職も選択肢です。

Q. 育休復帰に備えてやっておくと良いことは?

子どもの預け先の確保、勤務条件の整理、園との事前面談、必要なら研修でブランクを埋めておくことです。


まとめ

  • 保育士は、産休・育休制度と育児休業給付金・社会保険料免除などの仕組みを活用すれば、出産後も働き続けやすい職種。
  • 実際に長く続けられるかどうかは、産休・育休の取得実績、復帰後の働き方の柔軟さ(時短・パート)、子育て中職員への理解など、職場文化に大きく左右される。
  • 制度の有無だけでなく、「それを実際に使っている職員がいるかどうか」を見学や面接で具体的に確認することが、職場選びの最大のポイント。
  • 育休中から復帰後の働き方を少しずつ設計し、園と早めにコミュニケーションを取ることが、スムーズな復帰と長く続けることへの近道になる。

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