「休める園」を見極める。保育士が知っておきたい休暇制度の種類と確認ポイント
この記事のポイント
- 保育士の休暇制度は、労働基準法などで定められる「法定の休暇」と、園ごとに上乗せされる「年間休日・特別休暇・長期休暇」などで構成されています。
- この記事では、保育士がチェックすべき休暇制度の種類と、求人票・園見学で「本当に休みやすい園かどうか」を見分けるコツを整理して解説します。
今日のおさらい:要点3つ
- 一言で言うと、「長く働きやすい園=年間休日が多い+有給や産休育休を取りやすい雰囲気がある園」です。
- 保育士の年間休日は平均114日前後と言われ、年間休日120日以上・有給取得率が高い園は”働きやすい条件”の一つとされています。
- 最も大事なのは、「制度の有無」だけでなく、「実際に取得できているか」「希望休や長期休暇を取る運用ルールがあるか」を確認することです。
この記事の結論
- 保育士が安心して働ける園を選ぶには、年間休日・有給休暇・産休育休などの休暇制度の内容と、実際の取得状況の両方を確認することが重要です。
- 平均的な保育士の年間休日は約114日で、年間休日120日以上・有給取得率が高い園は働きやすい条件とされています。
- 一言で言うと、「休暇制度があっても、取りやすい雰囲気と人員配置がなければ意味がない」ため、求人票と園見学の両方で休みやすさをチェックすべきです。
- まず押さえるべき点は、「年間休日数」「有給の取りやすさ」「産休育休からの復帰実績」の3つを確認することです。
保育士の休暇制度は何がある?まずは”基本の枠”を整理
一言で言うと:「法律で決まっている休暇」と「園ごとの上乗せ休暇」がある
保育士の休暇制度は大きく分けて2種類あります。
法律で決まっている休暇(法定休暇)
- 年次有給休暇(有給)
- 産前産後休業(産休)
- 育児休業(育休)
- 介護休暇・看護休暇 など
園や法人ごとの上乗せ休暇
- 年間休日(シフト上の公休:週休2日・完全週休2日など)
- 夏季休暇・冬季休暇・リフレッシュ休暇
- 誕生日休暇・記念日休暇など独自の制度
年次有給休暇は、入社から6か月継続勤務し、その間8割以上出勤していれば10日付与され、その後、勤続年数に応じて最大20日まで増えます(一般労働者共通のルール)。一言で言うと、「保育士だから特別に休みが少ないわけではなく、”仕組みと運用”の差で休みやすさが変わる」ということです。
保育士の年間休日の平均と”働きやすい目安”
「保育士の平均年間休日は約114日」とされており、これは月に9〜10日休める計算で、一般労働者の平均年間休日(約116日)と比べても大きくは変わりません。
一方で、「実際の職場ではもっと休日が少ない」「連休が少ない」と感じている保育士も多く、園による差がかなり大きいのが現状です。働きやすい条件の一つとして、年間休日120日以上をひとつの目安とする見解もあり、平均を上回る休日数がある園は休みやすさの面で優位と言えます。一言で言うと、「年間休日120日以上+有給がきちんと取れる園」は、休暇面での”優良条件”と考えられます。
有給・産休育休・長期休暇:「取れる」「取りやすい」は何が違う?
保育士は有給休暇をちゃんと取れる?
結論として、「条件を満たせば有給は必ず付与されます」が、「取りやすさ」は園によって大きく差があります。
有給休暇の基本
- 6か月継続勤務+8割以上出勤で10日付与
- 勤続年数に応じて最大20日まで増える
- 2019年の法改正以降、年5日は会社側が取得させる義務あり(10日以上付与される従業員対象)
ただし現場では、人手不足で「有給を申請しにくい」、希望日に休みづらく「年度末にまとめて消化」、有給はあるが忙しくて使えない、といった声も多く、「制度としてはあるが、運用が追いついていない園」が問題視されています。一言で言うと、「有給が”あるか”ではなく、”使えるか・使わせる園か”を見ること」が非常に重要です。
産休・育休は保育士でもちゃんと取れる?
結論として、「法律上は他の職種と同じように取得でき、条件を満たせば産休・育休・給付金の利用も可能」です。
- 産前産後休業(産休):出産予定日の6週間前〜出産後8週間まで休業可能
- 育児休業(育休):原則、子どもが1歳になるまで(条件により最長2歳まで)取得可能
給付・経済的支援
- 出産手当金:標準報酬日額の3分の2相当額(健康保険)
- 育児休業給付金:育休開始から180日まで賃金の67%、以降は50%(雇用保険)
- 産休・育休中の社会保険料免除など
「産休育休は法律で守られた権利なので、保育士でも当然取得できる」とした上で、「早めの相談で配置調整・人員補充がスムーズになる」と説明されています。一方で、産休育休を取りづらい雰囲気があったり、復帰後のポジションへの不安を感じる保育士もおり、「実際に産休育休から復帰した職員がいるか」が働きやすい園の重要な目安とされます。一言で言うと、「制度として取れる+園として応援しているか」をセットで確認する必要があります。
長期休暇や連休は取りやすい?
保育士はシフト制で土曜保育・延長保育に対応している園も多いため、「カレンダーどおりの連休」は取りづらいことがあります。
- 多くの園:月8〜9日の休日(週休2日ペース)
- 夏季休暇・冬季休暇:数日〜1週間程度の特別休暇を設ける園もあるが、園によって差が大きい
- 土曜保育ありの園:土曜勤務分の代休を平日に取得する運用が一般的
働きやすい園の特徴として、年間休日+夏季休暇などでトータル120日以上、長期休暇を分散して取れる仕組みがある、希望休が通りやすく旅行などの計画を立てやすい、といった点が挙げられています。一言で言うと、「連休の取りやすさや希望休の柔軟さ」が、”仕事と私生活の両立”に大きく関わります。
休暇制度で「働きやすい園」を見分けるコツ
求人票では、どこをチェックすべき?
結論として、「数値」と「制度」の両方を見ます。
- 年間休日数:目安として平均約114日で、120日以上なら”多め”
- 週休2日か、完全週休2日か:「完全」は原則週2日確実に休める運用
- 有給休暇:法定どおりか、有給取得促進の記載があるか
- 長期休暇・特別休暇:夏季・年末年始・リフレッシュ休暇など、園独自の制度
- 産休育休:取得実績あり・復帰実績ありといった表現があると安心材料
一言で言うと、「年間休日数+特別休暇+産休育休実績」の3点で”制度面の土台”をざっくり判断できます。
園見学や面接で、何を質問すれば”休みやすさ”が分かる?
最も大事なのは、「実際に休みが取れているか」「どんなルールで回しているか」を具体的に聞くことです。
- 有給休暇は、1人あたり年間どのくらい取得していますか?
- 希望休はどの程度通りますか?
- 土曜出勤の振替休は、いつ・どのように取っていますか?
- 夏休みや長期の休暇は、どのようにシフトを組んでいますか?
- 産休・育休から復帰している先生はどのくらいいますか?
- お子さんがいる職員の働き方(時短・急な休みなど)にどのように対応していますか?
「有給取得率」「産休育休の復帰率」「希望休の通りやすさ」を、働きやすい園の見分け方として挙げているガイドも多くあります。一言で言うと、「休みの話をしたときの園長や担当者の反応」が、その園の本音を映し出します。
休暇制度と”持ち帰り仕事の少なさ”は関係ある?
**結論として、「あります」。**年間休日や有給があっても、日々の業務が多く持ち帰り仕事やサービス残業が当たり前になっている園では、実質的に「休んだ気がしない」状態になりやすいからです。
持ち帰り仕事が多くなる要因
- 人員配置が基準ぎりぎりで、日中に事務時間が取れない
- 書類・行事準備が多く、効率化されていない
- 園として「持ち帰り仕事をなくす」方針やルールがない
そのため、「持ち帰り仕事なし」「残業少なめ」と明記している園、シフト上で事務時間・休憩時間を確保している園、ICT導入で書類を効率化している園は、休暇制度と実際の休みやすさが両立しやすい環境です。一言で言うと、「カレンダー上の休日+日々の仕事量」の両方を見ないと、本当の”休みやすさ”は分かりません。
よくある質問
保育士の年間休日はどのくらいですか?
平均約114日で、月9〜10日程度の休みが目安とされています。
年間休日は何日あれば”多い”と言えますか?
一般的には120日以上が一つの目安とされ、働きやすい条件の一つと考えられます。
保育士でも有給休暇は取れますか?
労働基準法により、条件を満たせば年10日以上の有給が付与されますが、実際の取得しやすさは園によって差があります。
保育士は産休・育休を取れますか?
はい。他の職種と同様に、産前6週間・産後8週間の産休、子ども1歳(最長2歳)までの育休取得が可能です。
休みやすい保育園の特徴は?
年間休日が多い、有給取得率が高い、希望休や長期休暇のルールが明確、産休育休からの復帰実績がある園です。
休暇制度があっても休みにくい園はありますか?
あります。人員不足や園の雰囲気により、有給を申請しづらい、希望休が通りにくいといったケースが報告されています。
園見学で休暇制度の実態を知るには?
有給取得率、夏休みの取り方、土曜出勤の振替、産休育休の復帰例などを具体的に質問すると実態が見えやすいです。
休暇と持ち帰り仕事の関係はありますか?
持ち帰り仕事が多い園では、実質的に休みの日も仕事をしてしまい、休暇の質が下がる傾向があります。
休みを増やしたいとき、個人でできることは?
早めの希望休申請、業務効率化の工夫、園長への相談などが挙げられますが、園側の理解も不可欠です。
働きやすさを重視するなら、休暇と何をセットで見るべきですか?
職員配置、業務量、持ち帰り仕事の有無、園長の働き方改革への姿勢などを合わせて確認することが大切です。
まとめ
- 保育士の休暇制度は、年次有給休暇・産休育休などの法定休暇と、年間休日・長期休暇など園ごとの上乗せ制度で構成されており、「年間休日120日以上+有給が取りやすい園」は働きやすい条件とされています。
- 制度があっても人員配置や園の雰囲気によっては「休みにくい」ケースも多く、求人票と園見学で、有給取得率・希望休の通りやすさ・産休育休の取得・復帰実績・持ち帰り仕事の有無を具体的に確認することが重要です。
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