保育士 転職で迷ったら何を優先する?後悔しない選び方の判断基準

「何を優先するか」を決めれば、転職は失敗しない:3つの軸で園選びをシンプルに

この記事のポイント

  • 「結局何を基準に決めればいいのか」が、3つの軸と具体的チェック項目で見える
  • 現場の転職成功/失敗例から、「そこまで見ておけばよかった」というリアルなポイントが分かる
  • 明日から使える”優先順位の書き出し方シート”的な考え方で、自分の軸を整理できる

今日のおさらい:要点3つ

  • 「何を優先するか」が曖昧なまま求人を見続けると、条件迷子になりやすく、転職後のミスマッチも増える
  • 転職で後悔しにくい人は、「保育観・人間関係・労働条件」の3軸から”絶対に譲れない1~3つ”を決めて、他の条件には幅を持たせている
  • 迷ったら、「紙に書き出して優先順位をつける」「見学や面接で”聞くことリスト”を使う」「条件を絞り込みすぎない」の3ステップで整理するのがおすすめ

この記事の結論

一言で言うと、「保育士が転職で迷ったときは、”保育観””人間関係””労働条件”の3つから、自分にとっての最優先を決めることが、後悔しない園選びの近道」です。

最も重要なのは、「全部を完璧に満たす園」はほぼ存在しないと理解したうえで、「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」に幅を持たせて優先順位をつけることです。

失敗しないためには、「求人票の文字だけ」で判断せず、見学や面接で”実際の残業・持ち帰り・人間関係・理念とのギャップ”を自分の目で確かめ、その結果を自分の軸に照らして決めることです。


転職で迷う保育士がまず整理すべき「3つの軸」

①保育観・園の方針が合うか

後悔しない転職の第一条件は、「自分の保育観と園の方針が大きくズレていないこと」です。

よくある園の違いとしては、のびのび系か、きっちりカリキュラム系か、行事重視か、日々の保育重視か、0~2歳メインか、3~5歳メインかといったものが挙げられます。

荒川区教育委員会のコラムでも、「保育方針や園の理念が自分と合っているか」は後悔しない園選びの最重要ポイントとして挙げられています。

正直なところ、保育観が違うと、どれだけ給料や休みが良くても、毎日小さなストレスが積み重なります。実際に、「制作物重視の園」で働いたとき、子どもと遊ぶ時間より”飾り付け”が優先される雰囲気にモヤモヤし、「ここは自分がやりたい保育ではない」と感じて転職した経験があります。

「ケースによりますが、”保育観のズレ”は、残業よりも心を削ります」という現場の声は本当に多いです。

②人間関係・職場の雰囲気

転職理由ランキングでは、「人間関係」や「職場の雰囲気」は常に上位です。

あるアンケートでは、転職時に重視するポイントとして、給与額は56.3%、職場の雰囲気は47.9%と、「お金」とほぼ同じくらい”雰囲気”が重視されている結果が出ています。

よくあるのが、面接では笑顔でも、現場に入るとピリピリしている、ベテランと若手の溝が深い、園長のワンマンで、意見が言いづらいといったパターンです。

正直なところ、求人票には「人間関係悪いです」とは書いてくれません。実は、見学時のちょっとした会話や職員同士の声かけの雰囲気で、かなり分かる部分があります。

③労働条件(給与・休み・残業)

「生活が成り立つか」「心身がもつか」を決めるのが、この軸です。

調査によると、保育士が転職で重視する条件は、給与額56.3%、職場の雰囲気47.9%、賞与の有無33.3%という結果で、「給料」と「人間関係」が二大テーマになっています。

具体的には、給与は基本給・手当・賞与、休日は年間休日数・週休2日か・土曜出勤の頻度、残業は平均残業時間・持ち帰りの有無、有給は取得率・取りやすさ、働き方は正規/パート・時短・シフトの柔軟さといった点が挙げられます。

よくあるのが、「給与・休み・家からの近さ・保育方針・人間関係・研修・福利厚生…全部に◎を求めて、候補が一件もなくなる」パターンです。

正直、全部◎の園はほぼありません。だからこそ「自分にとっての◎と△を決める」ことが大事になります。


現場の成功・失敗例から見える”後悔する転職/しない転職”

よくある失敗①:「条件を盛りすぎて決められない」

保育情報サイトの調査では、「給与も通勤時間も週休2日も賞与も…」と全条件に高い水準を求めすぎると、応募できる求人が極端に減り、転職活動が長期化しやすいと指摘されています。

実際に会った保育士さんは、「正直、どれも大事で削れなくて…。結局、半年以上決められず、その間ずっと今の園で消耗していました」と言っていました。

そこでキャリア相談員に言われたのが、以下のように分けることです。

  • 絶対に譲れない条件:3つまで
  • “できれば”条件:5~7個
  • それ以外:あったらラッキー

紙に書き出して整理した結果、最優先は保育方針/人間関係、次点は年間休日110日以上、残業ゼロ・自宅から20分以内などは「できれば」に降格となり、「2ヶ月以内に、今の園より納得感のある転職先に決められた」と話していました。

よくある失敗②:給料だけ見て”ブラック園”に飛び込む

別の保育士さんのケース。前職は給与安い・人間関係ふつう・残業そこそこでしたが、転職先は給与+3万円・賞与3ヶ月分という好条件でした。

求人票では、「残業ほぼなし」「持ち帰り仕事ゼロ」と書かれていましたが、実際入ってみると、サービス残業が当たり前、行事前は毎日1~2時間残業、事務作業は「うちでは残業に入らないから」とカウントされない、いわゆる”ブラック寄り”の園だったそうです。

「実は、見学のときも職員の表情がちょっと硬いなとは思ったんです。でも、給料の数字に目がくらんで、都合よく解釈していました」と振り返っていました。

その後、再転職した際は、見学時に職員室の雰囲気を見ることと、「行事前の残業」「持ち帰りのルール」を具体的に質問することを徹底し、「給料は前より少し下がったけれど、明らかに心身はラクになった」と話していました。

正直なところ、「給料だけ」「休みだけ」で決めると、他の条件とのギャップで後悔しやすいです。

よくある成功例:ざっくり3軸で決めた人

うまくいっている保育士さんの共通点として、「決めるときの軸がシンプル」という話があります。

ある方は、転職のときにこう決めていました。

軸1:自分の保育観と園の方針が大きくズレていない

軸2:主任・園長と話したときに「安心して相談できそう」と感じる

軸3:給与と休みは”今より少し良い”または”同じくらい”

この3つに合致した園に絞って見学・応募し、結果的に「前の園より残業は少し増えたけれど、保育のやりがいと人間関係の満足度が高いので転職してよかった」と話していました。

「正直、100点の園はないと思っていたので、80点を3つ揃えるイメージでした」という言葉が、とても印象に残ります。


優先順位と判断基準を整理する具体的ステップ

ステップ1:「なぜ今の園を出たいのか」を言語化する

まずは、今の職場へのモヤモヤを分解します。

給与が不満→どれくらい足りない?(+○万円/賞与がない/昇給がない等)

人間関係がつらい→誰との関係?どんな場面?

保育方針が合わない→具体的にどんな方針がストレス?

マイナビ保育士のコラムでも、転職前に「今の職場への不満の正体」を整理することが、ミスマッチ防止に重要だとされています。

正直、この作業は少ししんどいです。でも、実はここを曖昧にしたまま動くと、「同じ理由でまた辞めたくなる」ループに入りやすいです。

ステップ2:紙に「優先したい条件」を全部書き出す

次に、「こうだったらいいな」を一度、全部出します。

園の方針:子ども主体/少人数保育/のびのび系…

人間関係:少人数のチーム/若手が意見を言える雰囲気…

給与:月給○万円以上/賞与○ヶ月分…

休み:年間休日110日以上/土曜出勤は月1回まで…

残業:月10時間以内/持ち帰りなし…

勤務地:自宅から30分以内…

働き方:正職かパートか/固定シフトか希望制か…

tenoグループのコラムでも、実際に他の保育士が重視した条件リスト(職場の雰囲気・通勤・保育理念・給与・休日数等)を参考にしながら、自分の優先条件を書き出すことが推奨されています。

ステップ3:「絶対条件」と「希望条件」に分ける

書き出したら、以下のように色分けします。

A:絶対に譲れない(3つまで)

B:できれば叶えたい(5~7つ)

C:あったらうれしい(それ以外)

例えば、Aは保育方針が自分と合う、園長・主任と話して安心感が持てる、月給が現職−1万円以上にならない

Bは自宅から電車で30分以内、年間休日110日以上、残業月10時間以内

Cは新しい園舎、給食がおいしいといった感じです。

正直、この「Aを3つに絞る」のが一番悩みます。でも、ここをやっておくと、求人票を見る目が一気にクリアになります。


よくある質問

Q1:何を一番優先すべきか分かりません

A1:まずは「今の園を辞めたい一番の理由」が何かを言語化してください。それが給与なら給与、人間関係なら人間関係、保育観なら保育観を最優先に置くのが現実的です。

Q2:全部大事で、どうしても3つに絞れません

A2:「今の園より良くしたい度合い」が高い順に並べてみてください。また、転職サイトの調査でも「条件を絞り込みすぎると求人が見つからなくなる」とあるように、理想と妥協ラインの2段階で考えるのも有効です。

Q3:給料と人間関係、どちらを優先すべき?

A3:生活がギリギリなら給与を優先すべき場面もありますが、人間関係ストレスは心身に大きな負担です。多くの保育士は「給与と職場の雰囲気」をセットで重視しているというデータもあります。

Q4:求人票でどこまで判断できますか?

A4:給与・休日・福利厚生などの”数字”は判断できますが、実際の残業や人間関係は分かりません。後悔しないためには、必ず見学・面接で「残業・持ち帰り・休みの取り方」などを聞くことが推奨されています。

Q5:転職サイトやエージェントは使った方がいい?

A5:業界の給与相場や園ごとの雰囲気情報を持っていることが多く、自分で集めるより効率的です。ただし、あくまで”情報源の一つ”として、自分の軸に沿って判断する姿勢は忘れないでください。

Q6:何歳まで転職しても大丈夫でしょうか?

A6:何歳まで、という決まりはありません。保育士の転職では、経験や年齢より「園との相性」と「働き方の希望」が合っているかが重視される傾向があります。

Q7:今すぐ転職するか、もう少し様子を見るか迷っています

A7:現職が「心身の危険ゾーン(睡眠障害・体調不良・パワハラ)」なら、早めの退職・転職準備が推奨されます。まだ余力があるなら、半年~1年のスパンで計画的に情報収集・見学を進めるのも一つの選択肢です。


まとめ

保育士の転職で後悔しない鍵は、「保育観」「人間関係」「労働条件」の3軸から、自分の優先順位をはっきりさせることです。

「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」に分けておかないと、求人が見つからないか、条件だけで飛び込んでミスマッチが起きやすいです。

求人票の条件だけで決めず、見学・面接・口コミを通じて、実際の保育方針・人間関係・残業実態を自分の目と耳で確かめることが大切です。

転職は人生の大事な決断です。「何を優先するか」が明確になれば、選択肢から答えは自然に見えてきます。迷ったときこそ、自分の軸をシンプルに整理することが、後悔のない園選びにつながります。


 

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