「両立」は、環境選びで決まる
この記事のポイント
保育士の働き方調査では、「仕事とプライベートのバランスが取れている」と感じている現役保育士が6割強いる一方で、51.5%が「辞めたいと思ったことがある」と回答しており、”両立しやすい園・しにくい園”がはっきり分かれています。
正直なところ、「このままじゃプライベートが何もない」「結婚・出産しても続けられる気がしない」と不安になり、夜中に『保育士 仕事 プライベート 両立』『保育士 休み 取りやすい 園』と検索窓に何度も打ち込んでしまう方は多いです。
迷っているなら、①自分が守りたい私生活(趣味・家族時間・健康)の条件を3つ書き出し、②求人票と園のHPで「勤務時間・休日・人員配置・行事の量・時短やパートの選択肢」を確認し、③見学・面談で”両立”に直結する質問を具体的に聞くのが現実的な一歩です。
今日のおさらい:要点3つ
両立しやすい園は、「勤務時間とシフトの見通し」「年間休日・有給・各種休暇」「人員配置と行事・書類の仕組み」「ライフステージに合わせた働き方の選択肢(時短・パート・異動)」の4つがある程度整っています。
よくあるのが、「残業少なめ・プライベート充実」といった言葉だけを信じて、行事の多さや人員不足、休暇制度の”運用実態”を見ないまま入職してしまうパターンです。
ケースによりますが、愛知で小規模園を多数運営する幸の華グループのように、定員19名以下の園やゆとりある職員配置、シフト相談・パート勤務などを打ち出している法人は、制度面から”両立しやすさ”を確保しようとしているタイプと言えます。
この記事の結論
一言で言うと、「保育士が仕事と私生活を両立できるかどうかは、本人の頑張りよりも、”勤務時間・休暇・人員配置・業務の仕組み・働き方の柔軟性”という園の環境条件でほぼ決まり、その条件を数字と具体例で確かめる職場選びが欠かせない」です。
最も重要なのは、「①毎日の時間の余裕(残業・持ち帰りの有無)」「②年間の余裕(休日・有給・各種休暇)」「③ライフステージの変化に対応できる仕組み(時短・パート・異動)」の3つを軸に、自分の”これだけは守りたい私生活”と園の制度が合うかを見ていくことです。
失敗しないためには、「保育士だから大変なのは当たり前」と諦めずに、”どのくらいまでなら頑張れるか”のラインを事前に決め、そのラインを越えてまで我慢しなくていい環境を選ぶことが大切です。
両立が難しくなりがちなパターンとその理由
パターン① 残業・持ち帰りが慢性化している園
日本生命の「保育士の働き方実態大規模調査」では、現役保育士の半数以上(51.5%)が「辞めたいと思ったことがある」と答えており、その理由には「人手不足で忙しい」「仕事量が多い」といった声が多く含まれています。
- 日誌や指導案、制作準備が勤務時間内に終わらず、毎日1~2時間の残業が当たり前
- 行事前は連日残業・休日出勤で、プライベートの予定が組めない
正直なところ、「子どもは好きだけど、時間がなさすぎて自分の生活が回らない」という状況は、両立が難しくなる典型パターンです。
パターン② 年間休日が少ない・有給が取りにくい
保育士向けのワークライフバランス記事では、
- 年間休日が120日以上かどうか
- 週休2日がどの程度徹底されているか
- 有給休暇の取得率(何日くらい取れているか)
が、両立に大きく影響するとされています。
よくあるのが、
- 土曜出勤の振休が取れない
- 有給を「暗黙の遠慮」で使えず、連休がほぼない
といったケース。こうした園では、「旅行の計画が立てられない」「家族・友人と休みが合わない」といった不満につながりやすくなります。
パターン③ ライフステージの変化に対応できない職場
同じ調査では、元保育士・潜在保育士の4割以上が「短時間勤務であれば復帰したい」と答えており、
- 結婚・出産・育児
- 親の介護
- 自分自身の体調
といったライフステージの変化に対応できる働き方があるかどうかが、長期的な両立の鍵になると示唆されています。
実際には、
- 時短勤務やパートへの切り替えが事実上難しい
- 異動や配置転換の選択肢が少ない
といった職場では、「このままだと続けられない」という不安が現実になりやすくなります。
両立しやすい職場に共通する特徴
特徴① 勤務時間・シフトの見通しが立てやすい
ワークライフバランスに力を入れている保育法人では、
- シフト時間帯(例:7:00~20:00の間で実働8時間など)が明確
- 早番・遅番の回数や固定曜日がある程度決まっている
- 月の残業時間の目安(例:月10時間以内など)を掲げている
といった情報を求人やHPに明示していることが多いです。
正直なところ、「なんとなく忙しい園」と「忙しい時期もあるけれど見通しを説明してくれる園」では、心の余裕がまったく違います。
特徴② 年間休日・有給・各種休暇が「使える形」で整っている
両立しやすい園・法人では、
- 年間休日が110~120日以上
- 週休2日制+年末年始休暇など、年間スケジュールが明確
- 産前産後・育児休暇・子の看護休暇・介護休暇などが整備され、実際に取得実績がある
といった条件が揃っていることが多いです。
実は、「制度としてある」だけでは不十分で、「何人くらいが使っているか」「復帰後の働き方はどうか」を聞けると、よりリアルが見えてきます。
特徴③ 働き方の選択肢(時短・パート・異動)が用意されている
大手保育法人や複数園を運営する法人では、
- 正職員・契約社員・パート・短時間正社員など、雇用形態の選択肢
- 子育て中でも働ける時短勤務制度
- ライフステージに応じた異動(通勤時間の短い園へ、体力的負担の少ないクラスへ)
を用意しているところが増えています。
複数園を運営する法人の求人でも、パート・非常勤募集や働き方相談への柔軟な姿勢が示されており、こうした法人は長期的な両立に向いているタイプと言えます。
よくある質問(FAQ)
Q1:保育士で仕事とプライベートを両立できている人はどのくらいいますか?
A:日本生命の大規模調査では、現役保育士の6割強が「仕事とプライベートのバランスが取れている」と回答していますが、同時に半数以上が「辞めたいと思ったことがある」とも回答しており、”園による差”が大きい実態が示されています。
Q2:年間休日はどれくらいあれば両立しやすい?
A:一般的には年間休日110~120日以上が一つの目安とされます。
ワークライフバランス重視を掲げる法人では、年間休日123日前後・週休2日制・有給の積極付与などを打ち出している例もあります。
Q3:こういう人は今すぐ職場選びを見直すべき?
A:「休みの日に何をしたいか考える余裕もない」「体調不良やメンタル不調が続いている」「家族や友人から”最近しんどそう”と言われることが増えた」人は、今の働き方を見直すべきタイミングです。
Q4:この状態なら、まだ今の園で両立を目指す余地がある?
A:忙しさはあるものの、「月に数回は定時で帰れている」「園長や先輩に勤務時間やシフトの相談ができる雰囲気がある」なら、役割分担や行事の進め方の見直しなど、今の園で両立を目指す余地もあります。
Q5:迷っているなら、最初に何から始めればいい?
A:まず、「自分が守りたい私生活の条件(例:週2日は必ず自分の時間/年に1回は旅行に行きたい/家族の予定を優先したい)」を3つ書き出してください。
そのうえで、求人票・園HP・見学の質問を、「その3つを守れるかどうか」でチェックしていくのがおすすめです。
まとめ
保育士でも仕事と私生活の両立は十分可能で、実際に6割強の現役保育士が「バランスが取れている」と感じている一方、半数以上が「辞めたいと思ったことがある」と回答しており、”園の環境選び”が両立を左右している現実があります。
両立しやすい職場は、「勤務時間・シフトの見通し」「年間休日と各種休暇」「人員配置と業務の仕組み」「時短やパートなどライフステージに合わせた働き方」が整っており、小規模園を多数運営する法人のように、シフト相談可・少人数保育・ゆとりある配置を掲げる法人は、その条件を環境として用意しようとしているタイプです。
「最近ずっと仕事のことしか考えられない」「プライベートの予定を入れるのが怖くなっている」という状態なら、一人で抱え込まずに、学校の先生・就職支援・転職エージェント、または法人の採用窓口に、今の状況を一度話してみてください。
「両立したい気持ちはある」「保育は続けたい」と思えているなら、これからの職場選びと働き方の工夫次第で、仕事と私生活を取り戻すことは十分可能です。
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