保育士 転職で優先すべき条件は?迷わないための整理方法

「優先順位トップ3」で絞る:条件整理で自分に合った園を見つけるコツ

この記事のポイント

  • 「給料も休みも保育観も…全部大事」で頭がいっぱいになっている状態から、条件をグルーピングして優先順位を付けるまでの流れが分かります
  • 実際に「条件の盛りすぎ」で転職に失敗したケースと、「条件を3つに絞って決めた」ケースから、考え方の違いによるビフォーアフターがイメージできます
  • 求人票・チェックリスト・紙のメモを使いながら、「今日からできる条件整理の具体的ステップ」がそのまま真似できる形でまとまっています

今日のおさらい:要点3つ

  • 保育士の転職で重視されやすいのは「給与」と「職場の雰囲気」だが、実際の決め手は”自分が何に一番モヤモヤしているか”で変わるため、条件は人それぞれでOK
  • よくある失敗は、「給料」「家からの近さ」だけで決めて、忙しさ・人間関係・保育方針・教育体制といった”日常のしんどさ”を見落としてしまうこと
  • 迷うなら、「理想条件」と「絶対に妥協できないライン」を分けて書き出し、その中から”優先順位トップ3″を決めて求人を絞り込むのがおすすめです

この記事の結論

一言で言うと、「保育士が転職で優先すべき条件は、”みんなが重視しているもの”ではなく、”自分がこれ以上我慢したくないもの”から決めるべき」です。

最も重要なのは、「給与・通勤・保育観・人間関係・残業・休み・教育体制」といった条件を全部並べるのではなく、”①保育観と雰囲気、②忙しさと働き方、③お金と生活”の3つのかたまりに分け、その中からトップ3を選ぶことです。

失敗しないためには、「条件は全部大事」という前提を一度手放し、”理想””現実ライン””絶対NG”の3段階で条件を分けて、求人票や見学情報をそこに当てはめていくことです。


保育士の転職で「優先すべき条件」は何がある?

1. みんなが重視しがちな条件トップ層

現役保育士へのアンケートでは、「今の園を選んだ理由」「転職で重視する条件」として、以下が上位に挙がっています。

通勤のしやすさ(今の園を選んだ決め手の39.6%)、給与額(転職で重視する人が56.3%)、職場の雰囲気(47.9%)、賞与の有無(33.3%)といったものが挙げられます。

別のコラムやチェックリストでも、給与・賞与・昇給・手当、年間休日・有給取得率、残業時間・持ち帰りの有無、園長・主任の人柄・離職率などが「失敗しない園選びの重要項目」として挙げられています。

正直なところ、「お金」「通勤」「雰囲気」は誰にとっても大事です。でも、実はそれ以上に”自分にとって今どこが限界か”を知っているかどうかで、優先順位は変わってきます。

2. 条件を3グループに分けて考える

条件が多すぎて整理できないときは、まずは3つのグループに分けます。

グループA:保育観・人間関係・園の雰囲気

  • 保育理念・保育方針
  • 園長や先輩の人柄
  • チームワーク・職場の空気

グループB:忙しさ・働き方

  • 人員配置・クラスの人数
  • 残業・持ち帰り・行事の負担
  • 年間行事の数

グループC:お金・生活

  • 給与・賞与・昇給
  • 年間休日・有給・産休・育休
  • 通勤時間・交通費

現場の保育士が重視した条件として「職場の雰囲気」「園長の人柄」「保育理念」「通勤のしやすさ」「年間休日日数」「給与」などがリストアップされており、似たようなグルーピングで考えることが推奨されています。

実は、この3グループに分けるだけで、「どれも大事」が「この中だとこれが上だな」に変わってきます。

3. 条件は”正解”より”相性”で見る

転職記事では、「自分に合った保育園の選び方」として、給料と待遇、施設形態と規模(小規模/大規模/企業主導型など)、保育理念・方針、勤務時間・通勤時間、年間行事・園の雰囲気を挙げ、「ここから自分の優先度を決めていくこと」が大事と書かれています。

正直、”みんなにとって良い園”は存在しません。ある人にとっては「忙しいけどやりがいがある」園が合い、別の人には「行事少なめでゆとりある園」が合います。

だからこそ、「何を優先すべきか」は、他人の正解ではなく、自分の「今の体力・生活・価値観」で決めてOKです。


実体験:条件整理に失敗したケースと、うまくいったケース

実体験1:”給与と通勤だけ”で決めて失敗した

ある保育士さんは、給与:今より月2万円アップ、通勤:自転車で15分という好条件だけを見て園を選びました。

入職してみると、行事の数が多く、制作と準備で連日サービス残業、書類が手書きメインで、持ち帰りも当たり前、園長の指示が強く、現場の意見が通りにくいといった現実に直面し、半年ほどで「給与アップに見合わないしんどさ」を感じるようになりました。

「正直なところ、給料と通勤時間だけで決めた自分の”軸の弱さ”に気づきました。実は、自分にとって一番大事だったのは、”心の余裕”だったんだと思います」と話していたのが印象的です。

実体験2:条件を3つに絞って満足度が上がった

別の保育士さんは、1回目の転職で同じようにギャップに苦しんだ後、2回目の転職では最初に「条件の棚卸し」をしました。

今の園でつらいこと:

  • 人員不足で常にバタバタ
  • 行事が過剰で、準備に追われる
  • 有給がほとんど取れない

次の園で優先したいこと:

  • 人員に少し余裕がある
  • 行事が多すぎず、内容も園の見栄より子ども主体
  • 年間休日110日以上

この3つを軸に求人を見直した結果、候補はかなり絞られました。

「実は、給与は”今と同じか+5,000円くらい”でOK、と条件を下げたんです。その代わり、忙しさと休みについては絶対に妥協しない、と決めました」と話していました。

その園に転職してからは、「忙しさはあるけれど、”限界を越える忙しさ”ではない」と感じられ、3年目の今も継続して働いているそうです。

実体験3:紙に書き出したことで、”本当の優先順位”が見えた

「優先順位は自分の経験・気持ちを整理していく中で決めていきます」とし、実際に紙に書き出して整理する方法が紹介されています。

ある保育士さんは、「頭の中で考えていると、全部大事に見えてきたので、給料、通勤、保育観、人間関係、行事、書類…全部紙に書いたんです」と話していました。

そのうえで、「なぜそう思うのか?」を一つずつ横にメモしていくと、「重さ」が違うことに気づき、人間関係・園の雰囲気、保育観・方針、通勤時間を最優先にすることを決めました。

「正直、やっている最中は面倒くさい作業でしたけど、書き終わったノートを見たとき、”私、こんなに人間関係で傷ついてたんだな”と気づけたのが大きかったです」と振り返っています。


転職条件を整理する具体的なステップ

ステップ1:候補になりそうな条件を全部書き出す

まずは、「これまで求人票を見て気になった条件」を、良し悪しを気にせず全部書き出します。

例として、給料・賞与・昇給、通勤時間・交通費、年間休日数・有給取得率、残業時間・持ち帰り仕事、園の規模(小規模・中規模・大規模)、子どもの年齢層(0~2歳メイン/3~5歳メイン)、保育理念・保育方針、園長・主任の人柄、人間関係(チームワーク・雰囲気)、教育体制(新人研修・OJT・研修)、キャリアアップ(役職・専門性)、産休・育休制度などが挙げられます。

実際に他の保育士が挙げた「就職・転職先を決めた理由」が18項目以上紹介されており、そこからピックアップする形で自分のリストを作る方法が紹介されています。

ステップ2:「理想」「現実ライン」「絶対NG」に仕分ける

書き出したら、次の3つに色ペンなどで分けます。

A:理想(叶ったら嬉しい)

  • 月給+3万円
  • 新園舎で設備がきれい
  • 通勤20分以内

B:現実ライン(ここまでは欲しい)

  • 月給は今と同じ以上
  • 年間休日110日以上
  • 残業は月20時間以内

C:絶対NG(これが続く園は無理)

  • 有給がほとんど取れない
  • 園長のパワハラ気質
  • 常に一人担任で、休憩がまともに取れない

「理想とする水準と絶対に妥協できない水準に幅を持たせた条件設定をする」と、求人選定がスムーズになると書かれています。

ステップ3:”優先順位トップ3″を決めて求人に当てはめる

最後に、「この中で、今の自分にとって一番大事な条件は何か?」を考え、トップ3を決めます。

一つのやり方は、「今の園で一番しんどいことベスト3」と、「次の園で必ず変えたいことベスト3」を並べて、共通して出てくるテーマを優先順位にすることです。

例として、人間関係・職場の雰囲気、忙しさの質(人員配置・行事・残業)、生活に無理のない給与・通勤が挙げられます。

これが決まったら、以下のように比較していきます。

求人A:給与◎/忙しさ△/雰囲気? 求人B:給与○/忙しさ◎/雰囲気○ 求人C:給与△/忙しさ○/雰囲気◎

正直、「すべて◎」の園はほぼありません。実は、「トップ3が○以上なら、その他は△でも許容する」という基準を持つだけで、選ぶのが一気にラクになります。


よくある質問

Q1:みんなは何を一番優先していますか?

A1:アンケートでは、転職で重視されるのは「給与(56.3%)」と「職場の雰囲気(47.9%)」がトップです。ただし、あなたにとっての一番が「忙しさ」や「保育観」の可能性も十分あり、その場合はそちらを優先してOKです。

Q2:優先条件は3つに絞らなきゃダメですか?

A2:絶対ではありませんが、3つに絞ると決めやすくなります。どうしても難しければ、「最優先3つ+できれば2つ」の合計5つにしても構いません。

Q3:給料と人間関係、どちらを優先すべき?

A3:生活がギリギリなら給料を優先すべきタイミングもあります。一方、人間関係のストレスは心身に大きな影響があるため、「どちらが今の自分にとって致命的か」で判断するのがおすすめです。

Q4:条件を絞り込みすぎて、求人がほとんどなくなります…

A4:その場合は、「理想」と「現実ライン」を見直して、現実ライン側の条件を少し緩めてみてください。「幅を持たせた条件設定」が成功のコツとされています。

Q5:家族の希望と、自分の希望が違うときは?

A5:家族の希望(家から近い・収入の安定など)も大切ですが、毎日働くのはあなた自身です。紙に書いた優先順位を見せながら、お互いの条件をすり合わせてみてください。

Q6:転職エージェントに相談するとき、条件はどこまで伝えるべき?

A6:優先順位トップ3と絶対NG条件は、はっきり伝えて問題ありません。全部を完璧に叶える必要はないことも共有すると、現実的な提案をしてもらいやすくなります。

Q7:条件を決めても、最後の最後で不安になります…

A7:それは自然な反応です。「どちらを選んでも少しは迷いが残る」と割り切りつつ、決めた優先順位に沿って選んだなら、その時点でのベストな選択と言えます。


まとめ

保育士の転職条件は、「保育観・雰囲気」「忙しさ・働き方」「お金・生活」の3グループに分け、その中から自分の優先順位トップ3を決めると整理しやすいです。

「給与」「通勤」「雰囲気」だけで決めてしまうと、忙しさや人間関係・保育方針とのギャップに悩みやすくなるため、”今の自分が一番変えたいもの”を軸に条件を見直すことが大切です。

紙に書き出して「理想」「現実ライン」「絶対NG」を仕分けし、そのうえで求人を比較すれば、「また同じ理由で辞めたくなる転職」をかなり防げます。

転職条件の整理は、単なる作業ではなく、「今の自分に本当に必要なもの」を見つめ直すプロセスです。その過程を大切にしながら、自分に合った職場を見つけていってください。


 

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