休日制度の違いを知りたい転職検討中の保育士が、自分に合う働き方を判断できるように園ごとの違いを比較します
保育士の休日は、園の制度設計しだいで年間15日以上の差がつきます。
理由は、「完全週休2日制」と「週休2日制」の意味の違い、土曜出勤と代休の扱い、年間休日数の設定が園ごとに異なるからです。
年間休日105日の園と120日の園を比べると、1年で15日、10年働けば150日の差になります。
だから休日欄は、給与欄と同じ重さで読み比べる必要があります。
求人票を2枚並べて、「週休2日制」と「完全週休2日制」を交互に見つめる。
「これ、何が違うの?」「土曜出勤ってどのくらいあるんだろう」「行事の日曜出勤に代休は出るの?」
検索しても一般論ばかりで、自分の場合の答えが見つからない。
この記事では、休日制度の違いを比較表で整理し、損しない職場の選び方を判断できる形にします。
【この記事のポイント】
- 「完全週休2日制」と「週休2日制」は別物。休日数に月2〜3日の差が出ることもある
- 年間休日数は105日と120日で年15日差。数字で比較するのが損しないコツ
- 制度の文言だけでなく、土曜出勤・代休・有休の「実態」まで確認して選ぶ
この記事の結論
- 一言で言うと、休日制度は園ごとに違う。
- 最も重要なのは、表記の印象ではなく年間休日数という数字で比べること。
- 失敗しないためには、代休や有休の「取得実態」まで面接や見学で確認すること。
- 休日の合う園選びは、長く働き続けるための土台になる。
転職検討中の保育士がまず押さえたい、求人票の休日欄の読み方
「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いを比較表で整理
まず、いちばん誤解されやすい2つの表記から整理します。
| 表記 | 意味 | 月の休日の目安 |
|---|---|---|
| 完全週休2日制 | 毎週必ず2日の休みがある | 8〜10日 |
| 週休2日制 | 2日休める週が月に1回以上あればよい | 6〜9日 |
「完全」の2文字があるかないかで、意味はまったく変わります。
週休2日制の園では、土曜出勤のある週が月に何度かあっても表記上は問題ありません。
つまり同じ「週休2日」に見えて、月の休みが8日の人と6日の人が生まれ得るということです。
この2〜3日の差は、1年に直すと24〜36日分の違いになります。
ケースによりますが、週休2日制と書きつつ実際はほぼ毎週2日休める園もあります。
だからこそ、表記だけで判断せず「月の休日は平均何日ですか」と数字で聞くのが確実です。
年間休日数で比べると、園ごとの差がはっきり見える
休日制度を比べる一番シンプルな物差しは、年間休日数です。
| 年間休日 | 目安となる働き方 |
|---|---|
| 105日前後 | 週休2日相当。祝日や年末年始の扱いは園により差が大きい |
| 110日前後 | 週休2日に加えて一部の祝日や夏季休暇がある水準 |
| 120日以上 | 完全週休2日と祝日分がほぼ確保される水準 |
105日と120日の差は年15日。
月に直せば1日以上、10年で150日の違いです。
正直なところ、月給の数千円の差より、この15日の差の方が生活への影響は大きいと感じています。
求人票に年間休日数の記載がなければ、面接で確認する価値は十分にあります。
土曜出勤・行事出勤と「代休」の扱いが、実は満足度を分ける
保育園は土曜保育がある園が多く、土曜出勤の頻度と振替の扱いは園によって大きく違います。
月1回の当番制で平日に振替が取れる園もあれば、土曜のたびに休みが削られていく園もあります。
見落としやすいのが、行事の土日開催です。
運動会や発表会が日曜にあるとき、代休がきちんと設定されるのか。
年に数回のことに見えて、準備の前日出勤まで含めると影響は小さくありません。
よくあるのが、「代休の規定はあるが、忙しくて実際は取りにくい」というパターンです。
規定の有無と取得の実態は、分けて確認してください。
損しない職場を選ぶために、休日の「実態」まで確認する方法
求人票と面接でそのまま使える5つのチェックポイント
比較のときは、次の5つを園ごとに書き出して並べると差が見えます。
- 完全週休2日制か、週休2日制か
- 年間休日数は具体的に何日か
- 土曜出勤の頻度と、振替・代休の取得実態
- 有給休暇の取りやすさ(希望が通るか、取得率はどうか)
- 行事の土日開催が年に何回あるか
5つすべてに具体的な答えが返ってくれば、休日を制度として管理している園です。
逆に答えが曖昧な項目は、入職後に「思っていたのと違う」となりやすい場所だと考えてください。
実は、この5項目を表にして2〜3園分を並べるだけで、どの園が自分に合うかはかなり明確になります。
頭の中で比べるのではなく、紙に書き出すのが損しない比較のコツです。
休みの取りやすさは、制度より職場文化で決まる
同じ制度でも、休める園と休めない園があります。
差を生むのは、休み希望を出しやすい雰囲気があるかどうかです。
転職相談で、有休の話になると必ず出るのが「制度はあるけど使えなかった」という声です。
厚生労働省の報告書でも、退職理由の上位には「労働時間が長い」と並んで「職場の人間関係」が挙げられています。
休みにくさの正体が、実は人間関係というケースは少なくありません。
以前、愛知県小牧市の園で、シフト表の横に「休み希望はお互いさま」と書かれた小さな紙が貼ってあるのを見たことがあります。
飾り気のない一枚でしたが、若手が希望を出しやすいようにという先輩たちの意図が伝わってきました。
最初は「そんな紙1枚で変わるの?」と半信半疑でしたが、実際にその園では希望休の相談が自然に飛び交っていました。
制度は同じでも、文化がこうも違うのかと考えさせられた場面です。
ライフスタイル別に考える、自分に合う休日制度の選び方
どの休日制度が正解かは、生活によって変わります。
子育て中なら、日曜と祝日が固定で休める園が第一候補になります。
家族との予定を優先したい人は、年間休日数と行事の土日開催の少なさを重視してください。
習い事や通院など平日の予定が多い人には、土曜出勤と平日振替の組み合わせが合うこともあります。
例外もあります。
行事が好きで、準備も本番もやりがいと感じる人なら、行事の多い園の休日の削られ方は気にならないかもしれません。
大切なのは、他人の正解ではなく、自分の生活に照らして選ぶことです。
相談に来たある保育士の方は、休日基準で園を変えたあと、「手帳に自分の予定を先に書けるようになった」と話していました。
小さな変化ですが、働き続ける力はこういうところから生まれます。
休日の条件は、求人票と面接だけでなく、園の空気とあわせて確かめるのが安全です。
愛知県小牧市・一宮市・名古屋市で認可保育園8園を運営する幸の華でも、応募前の見学だけのご相談を受け付けています。
残業についても「ほぼありません」と答えている園なので、休日や退勤後の時間を大切にしたい人は、比較する候補の一つに入れてみてください。
自己応募の方へのお祝い金制度もあるので、直接の応募を考えている場合は確認しておくと損がありません。
よくある質問
Q1. 保育士の年間休日はどのくらいが普通ですか?
A1. 求人でよく見るのは105日から120日程度の幅です。
105日と120日では年15日、月1日以上の差になります。
平均を探すより、候補の園同士を数字で比べる方が実用的です。
Q2. 「完全週休2日制」と「週休2日制」はどう違いますか?
A2. 完全週休2日制は毎週必ず2日休み、週休2日制は2日休める週が月1回以上という意味です。
月の休日に2〜3日の差が出ることもあります。
表記ではなく月平均の休日数で確認するのが結論です。
Q3. 土曜出勤は必ずありますか?
A3. 土曜保育の体制は園によって違い、当番制で月1回程度の園もあれば毎週の園もあります。
振替休日が確実に取れるかで負担は大きく変わります。
頻度と振替の実態をセットで質問してください。
Q4. 行事で日曜出勤したら代休はもらえますか?
A4. 規定として代休を設ける園が多い一方、実際は取りにくい園もあります。
確認すべきは規定の有無より取得の実態です。
「昨年の行事のあと、皆さんいつ代休を取りましたか」と聞くと具体的に分かります。
Q5. 有休は希望どおり取れますか?
A5. 制度は全園にありますが、取りやすさは職場文化で決まります。
面接で取得率や直近の取得例を質問して、答えの具体性で判断してください。
曖昧な答えしか返らない園は慎重に見る必要があります。
Q6. 年間休日105日の園はやめた方がいいですか?
A6. 105日だけで悪い園と決めつけることはできません。
ただし120日の園と比べると年15日の差があるのは事実です。
給与・通勤・人間関係も含めた総合点で比較するのが失敗しない方法です。
Q7. 面接で休日のことばかり聞いたら印象が悪くなりませんか?
A7. 長く働くための確認なので、聞くこと自体は自然です。
保育観や仕事内容の質問とあわせて、確認事項の一つとして聞けば問題ありません。
むしろ曖昧なまま入職して早期退職になる方が、双方にとって損失です。
まとめ
保育士の休日制度は、園ごとに本当に違います。
「完全週休2日制」と「週休2日制」の違い、年間休日数、土曜出勤と代休の実態。
この3点を数字で確認するだけで、求人票の印象に流されない比較ができます。
そして制度の確認と同じくらい大切なのが、休みを言い出せる職場文化かどうかです。
規定は立派でも使えない園より、規定どおりに休める園の方が、長い目で見て確実に働きやすい。
だからこそ、紙の上の条件と園の空気の両方を見てください。
休日は、単なる労働条件ではなく、保育士を長く続けるための回復の時間です。
休みが足りないまま働き続ければ、どれだけ子どもが好きでも心と体が先に削れていきます。
逆に、きちんと休める園に移っただけで保育が楽しくなったという声は、相談の場で何度も聞いてきました。
自分の生活に合う休み方ができる園を、数字と実態の両面から選んでください。
この記事のまとめ:要点3つ
- 「完全週休2日制」と「週休2日制」は別物。月平均の休日数で確認する
- 年間休日は105日と120日で年15日差。数字で並べて比較すると損をしない
- 代休・有休は規定より取得実態。見学と面接で職場文化まで確かめる
まずは候補の園の休日条件を5つのチェックポイントで書き出し、気になる園から見学の予約を入れてみてください。
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