保育士の転職理由を一覧で紹介|最多は人間関係?みんなの本音と判断のヒント

他の保育士の転職理由を知りたい方が、自分の悩みを整理して転職判断の参考にできるように理由を一覧で解説します

保育士の転職理由で最も多いのは「職場の人間関係」です。

厚生労働省の報告書では、退職理由の上位に「職場の人間関係」「給与が安い」「仕事量が多い」「労働時間が長い」の4つが並びます。

つまり、辞めたい気持ちの正体は、お金の問題より「誰と働くか」にあるケースが最多です。

自分の悩みがこの一覧のどれに当たるかを整理できれば、転職すべきかどうかの判断は一気に進みます。

休憩室で求人アプリを開き、また誰かに見られないうちにそっと閉じる。

「私の理由って、わがままなのかな」「みんなは何がきっかけで辞めてるんだろう」

そんなふうに、自分の気持ちに確信を持てないまま働き続けている保育士は少なくありません。

この記事では、データで見る転職理由の一覧と、悩みを判断に変える整理の手順を解説します。

【この記事のポイント】

  • 厚生労働省の報告書では、保育士の退職理由の上位は人間関係・給与・仕事量・労働時間の4つ
  • 悩みを「園の問題」と「仕事そのものの問題」に仕分けると、転職で解決できるかが見える
  • 理由の整理は面接での伝え方にも直結し、転職しない選択も含めた判断の軸になる

この記事の結論

  • 一言で言うと、保育士の転職理由の最多は職場の人間関係。
  • 最も重要なのは、自分の悩みが「園を変えれば解決するか」を見極めること。
  • 失敗しないためには、理由を書き出して整理してから動き出すこと。
  • 理由が明確な人ほど園選びの軸が定まり、面接でも一貫性が出る。

データで見る保育士の転職理由一覧|辞めていった先輩たちの本音

最多は「職場の人間関係」|給与より上位にくる構造的な理由

結論として、保育士の退職理由のトップは人間関係です。

厚生労働省の「保育の現場・職業の魅力向上に関する報告書」でも、給与の低さと並んで最上位に挙げられています。

保育は複数担任やチームで動く仕事で、合わない相手とも一日中同じ保育室で過ごします。

役割分担や子どもへの関わり方の考えが少しずれるだけで、毎日の小さなストレスが積み重なる構造です。

しかも保育の人間関係は、担任の組み合わせが年度ごとに固定される点が特徴です。

一度こじれると1年間逃げ場がなく、悩みが長引きやすいのです。

名古屋市の園で、若手の先生に「私が注意されてばかりなのは、向いてないからですか?」と聞かれたことがあります。

話を聞くと、原因は本人の力量ではなく、前の園で萎縮する癖がついていたことでした。

環境が変わってから、同じ先生が子どもの前でよく笑うようになったのです。

人間関係の悩みは本人の欠点ではなく、職場の組み合わせの問題であることが多いと感じます。

給与・仕事量・労働時間|数字の裏にある現場の実態

給与については、政府が処遇改善等加算や公定価格の見直しで賃金の改善を続けています。

ただし、その反映のされ方は園の運営によって差が出ます。

同じ保育士でも、働く園によって手取りや手当が変わるのが実態です。

仕事量と労働時間は、健康への影響がデータで示されています。

保育士の労働環境の研究では、持ち帰り仕事が週5日になるとバーンアウトへの直接的な影響が見られます。

また、休憩時間が短い保育士ほど疲労が強く、30分程度の休憩確保が予防に重要とされています。

「どの園でも同じ」ではなく、園の運営次第で負担が大きく変わる項目だと覚えておいてください。

もう一つ、知っておきたい数字があります。

こども家庭庁の資料では、保育士の有効求人倍率は令和6年4月時点で2.42倍、全職種平均は1.18倍です。

それだけ各園が人材確保を急いでおり、労働環境の改善に本気で取り組む園も増えています。

負担の大きい園にとどまり続ける理由は、実は年々小さくなっているのです。

一覧に出てこない理由|ライフイベント・理念の不一致・言葉にならない疲れ

統計の上位4つ以外にも、転職のきっかけは存在します。

結婚や出産、引っ越しといったライフイベント。

「子どもを急かす保育が苦しかった」という、園の方針と自分の価値観のずれ。

そして、どれにも当てはまらない「なんとなく限界」という感覚です。

厚生労働省の調査では、保育士資格を持つ人のうち実際に働いているのは約半数とされています。

理由が整理されないまま辞めると、業界そのものを離れてしまう人が多いことの表れです。

例外もありますが、理由を言葉にできた人ほど「保育士を辞める」のではなく「職場を変える」選択にたどり着いています。

なお、出生数は1970年代の約200万人から2023年には約70万人まで減りましたが、女性就業率の上昇で保育の需要は減っていません。

資格を活かして働き続けたい人にとって、職場の選択肢がなくなる心配は当面ないと言えます。

転職理由を自分の判断に変えたい保育士へ|悩みの整理と次の一歩

理由を「園の問題」と「仕事そのものの問題」に仕分ける方法

まず、辞めたい理由を思いつくまま紙に書き出してください。

次に、それを2つに仕分けます。

人間関係・残業・持ち帰り・給与の低さは「園の問題」で、転職すれば解決できる可能性が高い項目です。

子どもと関わること自体がつらい、責任の重さに耐えられない、といった悩みは「仕事そのものの問題」で、異業種や休養も視野に入ります。

よくあるのが、両方が絡み合っているケースです。

仕事量が多いから余裕がなくなり、余裕がないから人間関係がぎすぎすする、という連鎖。

転職相談で書き出してもらったとき、最初は「人間関係です」と話していた方の紙に、残業と持ち帰りの言葉ばかり並んでいたことがありました。

根っこが仕事量なら、業務分担の仕組みが整った園を選ぶことが解決策になります。

仕分けに正解はなく、境界線の上にある悩みも当然あります。

それでも紙の上で言葉にするだけで、頭の中のもやもやは輪郭を持ち始めます。

面接での転職理由の伝え方|本音を前向きな言葉に変換する

転職理由は、面接で必ず聞かれる質問です。

本音が人間関係でも、前の園の悪口として話すのは避けてください。

「チームで協力し合える環境で、子どもとじっくり向き合いたい」のように、次の園で実現したいことへ変換します。

嘘をつく必要はありません。

事実、そこから学んだこと、次に望む環境、の順で話せば誠実さは伝わります。

理由を整理できている人ほど、志望動機との一貫性が生まれ、採用側の信頼を得やすくなります。

採用面接に立ち会っていても、理由を整理してきた方とそうでない方の差ははっきり感じます。

整理できている方は、こちらの質問に迷いなく、自分の言葉で答えてくれるからです。

転職しない選択も含めて|不安だった人が納得できた判断基準

転職は3つの選択肢を並べて考えるのが安全です。

今の園に残って改善を働きかける、別の園に移る、いったん休む。

どれが正解かはケースによりますが、判断基準は次の5つに絞れます。

1つ目は、悩みは園が変われば解決する種類のものか。

2つ目は、改善を今の園に相談してみたか。

3つ目は、眠れない・食欲がないなど心身のサインが出ていないか。

4つ目は、複数の園を比較する時間と気力が残っているか。

5つ目は、1年後にどう働いていたいかを描けるか。

5つのうち3つ以上が「転職」を指しているなら、動き出す時期だと考えてよいでしょう。

相談に来たある方は、「どうせどこも同じですよね」と最初は疑っていました。

それでも理由を書き出し、複数の園を見学して比べるうちに、自分は保育が嫌いなのではないと気づいたそうです。

決定前には残業と人間関係の実態を必ず質問し、納得してから答えを出していました。

入職後、「朝の通勤の車で音楽を選ぶ余裕ができた」と話してくれたのを覚えています。

よくある質問

Q1. 保育士の転職理由で最も多いのは何ですか?

A1. 職場の人間関係です。

厚生労働省の報告書でも、給与や仕事量と並んで退職理由の最上位に挙がっています。

Q2. 人間関係が理由で辞めるのは逃げですか?

A2. 逃げではありません。

退職理由の最多であり、チーム構成という自分では変えにくい要因を変える合理的な判断です。

同じ人でも、園が変われば評価も表情も変わることは珍しくありません。

Q3. 面接で本当の転職理由を言ってもいいですか?

A3. 事実は伝えて構いませんが、前の園の悪口はマイナスです。

「次に実現したい働き方」へ言い換えて話すのが基本です。

Q4. 給与が理由の転職はありですか?

A4. ありです。

処遇改善の反映は園ごとに差があり、同じ仕事でも条件は変わります。

Q5. 理由が複数あるときはどう整理すればいいですか?

A5. 紙に書き出し、「園の問題」と「仕事そのものの問題」に仕分けてください。

園の問題が中心なら、転職で解決できる可能性が高いです。

Q6. 理由が曖昧なまま転職してもいいですか?

A6. おすすめしません。

園選びの軸が定まらず、同じ悩みを繰り返しやすくなります。

まず紙に書き出し、悩みの正体を言葉にしてから求人を見てください。

Q7. 持ち帰り仕事はどこまでが普通ですか?

A7. 週5日の持ち帰りはバーンアウトに直結すると研究で示されています。

常態化している園は、業務分担に課題があると考えてください。

Q8. 悩みを園に相談してから辞めるべきですか?

A8. 改善できる種類の悩みなら、一度相談する価値があります。

相談しても変わらなければ、それ自体が転職判断の根拠になります。

まとめ

保育士の転職理由は、人間関係を筆頭に、給与・仕事量・労働時間が上位を占めます。

大切なのは、他人の理由を知ること以上に、自分の悩みを書き出して「園の問題」か「仕事そのものの問題」かを仕分けることでした。

園の問題なら、職場を変えることで解決できる可能性は十分あります。

理由の整理は、園選びの軸になり、面接での言葉にもつながります。

辞めたい気持ちに罪悪感を持つ必要はありません。

それは、自分の働く環境を真剣に考えている証拠だからです。

比較の材料を増やす意味でも、気になる園は見学から始めるのが安全です。

幸の華(愛知県小牧市・一宮市・名古屋市の認可保育園8園)でも、見学だけのご相談を受け付けています。

残業はほぼなく、応募から職場見学、面接へ進む流れなので、退職理由になりやすい労働環境を自分の目で確かめられます。

他の園と比べるための基準づくりとして活用してみてください。

この記事のまとめ:要点3つ

  • 保育士の転職理由の最多は人間関係で、給与・仕事量・労働時間が続く
  • 悩みを書き出して仕分ければ、転職で解決できるかどうかが見えてくる
  • 理由が明確な人ほど園選びに軸ができ、面接でも一貫した言葉で話せる

まずは今夜、辞めたい理由を紙に3つ書き出すことから始めてみてください。


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