保育士 面接で聞きにくいことはどうする?上手な確認方法

「聞きにくいことこそ、聞く方法を工夫して確認する」:面接質問のコツ

この記事のポイント

  • 「残業・人間関係・行事の大変さ」など、本当は一番気になるけれど聞きにくいことを、どう聞けば角が立たないかを具体的なフレーズ付きで整理します
  • 「聞かずに入って後悔したケース」と「勇気を出して聞いたことでミスマッチを防げたケース」から、”聞き方の違い”がどう結果に効くかが分かります
  • 複数園運営法人だからこそ伝えられる、「面接で園側が見ているポイント」と「双方にとって気持ちいい質問の仕方」をお届けします

今日のおさらい:要点3つ

  • 面接で確認すべきなのは、「残業・持ち帰り」「人員配置・クラス体制」「行事・書類の量」「有給やお休みの取りやすさ」「フォロー体制」の5つです
  • よくある失敗は、「給与や勤務地」だけで決めてしまい、忙しさや人間関係・園の方針を聞きそびれて入職後にギャップで悩むパターンです
  • 迷うなら、「まず求人票と法人サイトで分かることを確認→面接では”その続きを具体的に聞く”」という流れにすると、失礼にならずに本音に近づきやすくなります

この記事の結論

一言で言うと、「保育士が面接で聞きにくいことは、”質問の仕方と順番”さえ押さえれば、きちんと確認していい項目です」。

最も重要なのは、「待遇だけでなく、”毎日の働き方”につながること(残業・行事・人員配置・フォロー体制)を、自分の言葉で具体的に質問すること」です。

失敗しないためには、「いきなり”そこだけ”を聞く」のではなく、①園の方針や魅力への共感を伝えたうえで、②自分の不安や事情を正直に話し、③”どうなっているか教えてほしい”と聞く流れにすることです。


なぜ面接で「聞きにくいこと」を聞くべきなのか

①後悔している人の多くが「聞かなかった」側

転職後に「こんなはずじゃなかった」と感じる保育士の理由を見ると、「残業が想像以上に多かった」「持ち帰り仕事が前提だった」「行事が多すぎて、準備で追われる」「人員配置がギリギリで、毎日バタバタ」といった”リアルな働き方”に関するギャップが上位に来ます。

正直なところ、求人票やHPには「やりがい」「温かい職場」といった前向きな言葉が並びやすく、「本当のところ、どうなんだろう…」と検索窓に何度も打ち込んでしまう、という声をよく聞きます。

実は、複数の認可保育園を運営する法人のように、園数や定員・小規模保育かどうか・職員配置の方針を公開している法人も増えていますが、それでも「残業や持ち帰り」「行事の準備」「有給の取りやすさ」は、面接で聞かなければ分からない部分です。

②園側も「聞いてほしい」と思っていることがある

これは法人側で採用に関わっている人と話していて感じることですが、「入ってから合わない」と言われるのが一番つらいという本音があります。

複数園運営法人でも、「仕事内容・職員の採用について」のページで、年齢構成や園の雰囲気をできるだけ具体的に伝えようとしていたり、小規模保育(0~2歳・定員12名)では「ゆとりある職員配置」を求人に明記したりしています。

これは、「入ってから”想像と違った”を減らしたい」という思いの表れでもあります。

実は、面接で働き方を具体的に聞いてくれる人には、「ちゃんと自分と園の両方にとって良い選択をしようとしているんだな」と、むしろ好印象を持つ採用担当も多いです。

③「聞く=マイナス評価」とは限らない

もちろん、聞き方によっては印象が悪くなることもあります。

「残業、ないですよね?」「有給ってちゃんと全部取れますよね?」のように、「権利だけ」を主張する聞き方は、園側も警戒しがちです。

一方で、「前の園で体調を崩してしまったことがあり、長く続けるために残業の状況を事前に知っておきたくて…」「家族との時間も大事にしながら働きたいので、有給の取り方について教えていただけますか?」といった、”理由+確認”の形であれば、素直な姿勢として受け止められやすくなります。

ケースによりますが、「聞くかどうか」以上に、「どう聞くか」の方が評価に影響している印象です。


面接で上手に確認したい5つのテーマと聞き方

①残業・持ち帰り仕事について

一番聞きにくいテーマですが、働き方の満足度に直結します。

聞き方のコツとしては、いきなり「ありますか?」ではなく、求人票や法人サイトで勤務時間を確認しておき、「そのうえで」という形で具体的に聞きます。

例としては、「募集要項で”7:00~19:00の間でシフト制”と拝見しました。正直なところ、前職では行事前に残業や持ち帰りが多く、体調を崩してしまったこともあって…。長く続けるために、普段の残業時間や、行事前の働き方について教えていただけますか?」というように聞くと、園側も具体的に答えやすくなります。

また、「ケースによりますが、行事の前だけ残業が増える園さんも多いと思います。御園では、行事の準備は保育時間内と残業でどのように分けていらっしゃいますか?」のように聞くのも効果的です。

②人員配置・フリーの先生の有無

忙しさと余裕を左右する大きなポイントです。

聞き方の例として、「0~2歳の小規模保育(定員12名)など、”ゆとりある職員配置”と書かれている園も拝見しました。御園では、クラス担任以外にフリーの先生や加配の先生が、どの程度入られていますか?」と聞くことができます。

さらに、「実は、前の職場では職員が欠けると一気に負担が増えてしまい…。急なお休みが出たときのフォロー体制についても教えていただけると安心できます」と加えることで、より具体的な情報が得られます。

正直、この質問に対して「具体的な体制」が返ってくるかどうかで、園の”仕組み化”の度合いが見えます。

③行事の数・準備の進め方

行事の多さやこだわり度も、忙しさの源になります。

基本的な聞き方としては、「年間行事は、どのくらいの数・規模で実施されていますか?」「行事の準備は、園全体で協力して進める形でしょうか。それとも、クラスごとに任される場面が多いでしょうか?」と聞きます。

さらに踏み込むなら、「正直なところ、前の園では行事ごとに夜遅くまで装飾作りをすることが多く…。御園では、”子どもたちの姿を見せる”ための行事として、どのような考え方で準備されているか教えていただけますか?」と聞くことで、行事に対する園の価値観が見える質問ができます。

④書類・ICT・業務フロー

書類地獄かどうかは、心の余裕に直結します。

聞き方の例として、「連絡帳や週案・月案などの書類は、どの程度の量で、どのような方法(紙/ICT)で作成されていますか?」「法人内にフォーマットや前年度のデータなどは共有されていますか?」と聞きます。

複数園を運営する法人は、仕事内容ページで「仕事内容・職員の採用について」を詳しく書いていることも多く、そこから見えた内容を踏まえて質問すると、理解が深まりやすくなります。

⑤有給・お休み・フォロー体制

「ちゃんと休めるか?」は長く働けるかどうかに直結します。

聞き方の例として、「有給休暇の取得状況について教えていただけますか?正直なところ、前の職場ではなかなか取りづらく、今度は家族の予定も大切にしながら働きたいと考えています」と聞きます。

さらに、「体調を崩したときや家族の事情で急に休まなければならない場合、どのようなフォロー体制がありますか?」と聞くことで、休みに関する園の体制が見えます。

実は、こうした質問で「具体例」が返ってくる園は、休みの取り方に関してある程度”仕組み”があることが多いです。


よくある質問

Q1:面接で残業や有給の話をすると、印象が悪くなりませんか?

A1:聞き方次第です。「前職で体調を崩した経験があるので」など理由を添えつつ、「長く続けるために事前に知っておきたい」と伝えれば、前向きな質問として受け取られることが多いです。

Q2:何個くらい質問しても大丈夫ですか?

A2:目安として5個前後に絞るとスマートです。そのうち、1~2個は園の方針や魅力に関する質問、3~4個を働き方や条件に関する質問にするとバランスが良くなります。

Q3:聞きたいことを、うまく言葉にできる自信がありません…

A3:事前にメモに書いて持って行って構いません。「緊張してうまく話せないかもしれないので、メモを見ながら質問させてください」と一言添えると、むしろ誠実な印象になります。

Q4:面接で聞きそびれた場合、後からメールで聞いてもいいですか?

A4:大丈夫です。内定連絡後~入職前の段階で、「改めて確認したい点」として問い合わせる方もいます。その際も、感謝と前向きな気持ちを添えて聞きましょう。

Q5:園長(採用担当)から逆質問で何を見られていますか?

A5:「園に興味があるか」「自分なりに考えているか」「長く働くイメージがあるか」が見られがちです。働き方の質問も、「長く続けたいからこそ」という文脈で聞くと、プラスに働きやすいです。

Q6:複数園を運営する法人では、どこまで園ごとの違いを聞いていいですか?

A6:問題ありません。「複数園を運営されていると伺いましたが、園ごとの雰囲気や違いはありますか?」と聞くと、自分に合う園を一緒に考えてもらえることもあります。

Q7:面接の最後に何も質問しないのはNGですか?

A7:絶対NGではありませんが、「何か一つでも聞いてみる」方が意欲や関心が伝わります。どうしても思いつかない場合は、「実際に働いている先生方の年齢層や雰囲気」など、園の空気感に関する質問もおすすめです。


まとめ

面接で聞きにくい「残業・持ち帰り・行事・人員配置・有給」は、働き方を左右する重要なテーマなので、聞き方を工夫しながらきちんと確認してよいです。

「理由+教えてほしい」という形で聞けば、園側にも”長く働きたい姿勢”として伝わりやすくなります。

求人票や法人サイトで分かることを踏まえたうえで、面接では”その続き”を具体的に聞くと、ミスマッチを大きく減らせます。

面接は双方向の確認の場です。園があなたを見ているのと同じく、あなたも園を見ています。自分と園の相性を見極めるために、勇気を出して聞きたいことを聞く。その誠実な姿勢が、結果的に長く続けられる職場選びにつながります。


 

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